オエモ
基本副詞は動詞の前に行ったり後ろに行ったり行ったり来たりのにゃろめなわけなんだが、オエモは動詞の直前にしか来られない。ミリ語では副詞と区別される。timオエモはそれ以降を否定、timkeオエモはその直後を否定。
その他のオエモは
命令-過去-sita/huse/焦点移動-eloの順
-timオエモ
timオエモ以降のものは否定される。
例1 部分否定・全部否定
celho tim la.「常にしない。」
tim celho la.「常にするわけではない。」
例2 〜でなく(timkeオエモ)
is se taja tim fija.「それは僕のではなくきみのだ。」
timオエモは活用する。
第一活用形 第二活用形 第三活用形
tim tam tom
この3つの活用形は文中に出てくる順番で活用する。
tim tam olna aki le.「一人でできないのではない。」
tomは三重否定になるが、これは単純な否定の強調になる。tim tam tomなどという。あまりつかわれない。
「なくなくなくなくない」とかはtimを連続させることは少ない。tim tam tim tamと第二活用まででループすることが多い。tim tam tom tim tam tomと第三活用まででループしてもよい。
-timkeオエモ
timkeオエモはtimオエモではなく、名詞のまとまりを否定する。
timは後ろに続く句や節や文いっぱぁいを否定するわけです。
pa amil timke helte, kanem.「ヘルテではなく、アミルが来た。」
これが pa amil tim helte, kanem.となっても「ヘルテではなくアミルが来た。」となる(倒置なので)。しかし、この場合文章でtimと書くのはあまり良い表現ではない。
-命令オエモ
o 命令
zam 禁止
lau 丁寧命令
tim lau 丁寧禁止
-過去時制オエモ
tai 過去時制
-sitaオエモ
受動態と近いかもしれない。焦点移動。
-huseオエモ
使役態と近いかもしれない。焦点移動。
-eloオエモ
交互態。主語動詞で〜し合う。
-焦点移動オエモ
例えば
semo pa banan.「魚を食べた。」は魚料理が焦点である。誰がとか書いてない。
しかし、だれがって書いて無くても誰がたべたのかに焦点をあてないといけないシチュエーションがミリ語には時々ある。
そういうときに焦点を移動してやるのが焦点移動オエモ。
pauwは起格に、liitaは主格、iimoは対格に焦点を移動させる。
zien :amil, helte, pa kam .「アミル、ヘルテ、何食べる?」
amil :tim dan manomta ke.「まだ決めてないよ。」
helte:pauw kio sikimo al banan ke.「魚料理たべたいな。」
↑kio,akiなどの動詞接頭辞が付くときは焦点移動オエモが来やすい。kio,akiなどは焦点移動オエモにかかりやすいからだ。この文はpauwなくて上の2文がないと「魚料理はたべられたいな。」とも解釈できてしまう。(2文目がないと、3文目と1文目がすぐつながるのでpauwはいらない場合が多いけど、すこし文がはさまったりするとpauwとかliitaとか焦点移動オエモを入れたがるらしいよミリ語では。)
でも普通、魚はたべられる側だから、わかる。一般にこれは、焦点を魚につけて強調するだけだったりする。