12 代
動詞とその活用

ミリ語の動詞。

ミリ語の動詞は相で活用し、時制は膠着して表す。
相は、完了、未了、未然の3相。時制は過去と現在の2つ。
相と時制の活用には、ina-ika標準活用、ian活用、iaki活用とがある。
ina-ika活用は標準の活用の仕方。ian活用は多少砕けた活用。iaki活用はミーサコ方言である。

↓とりあえず活用表
○ina-ika活用

未了活用表
→主1S2S3S1P2P3P
i/ibaiaiuieacaacuace
×aueicaicuice
完了活用表
→主1S2S3S1P2P3P
ini/ibaniinainuineaenaaenuaene
×aniunieniicaniicuniiceni
未了活用表
→主1S2S3S1P2P3P
iki/ibakiikaikuikeaekaaekuaeke
×akiukiekiicakiicukiiceki
(+)
主格表示(起格表示単数にのみ膠着膠着)
tmsv
起単主単起単主複起複主単起複主複

aue
主格1人称23
(+)
対格
1S2S3S1P2P3P
dadudezazuze

ian活用表
→主1S2S3S1P2P3P
ini/ibaniianiunienaenaaenuaene
×aniunieniicaniicuniiceni
iaki活用
→主1S2S3S1P2P3P
iki/ibakiiakiiukiiekiaekaaekuaeke
×akiukiekiicakiicukiiceki

動詞には語幹と辞書形と名詞形がある。
例えばnoelという動詞について、
語幹はn-oel というように、最後の文字をその直前の母音の付加子音としてしまう。しかし辞書的にそれは見栄えが悪い。
辞書形はn-oe-l(o) というように、付加子音を基礎子音として降ろすのだが、付加子音を降ろすことで母音oが付属してしまう。
名詞形はn-oe-lom というように、さらに辞書形のloに付加子音mを付ける。
動詞の語幹語尾として在りうる子音は、b,d,g,m,n,j,s,lの8つのみである。

ミリ語の動詞は

動詞語幹+活用語尾+主格表示+対格膠着+時相副詞過去(od)と構成される。
例えば動詞uiskal(守る)を、「私は彼(それ)を守った(未了-過去)。」とするなら、
uiskal+ia+ze+odで uiskaliazeodとなる。