12 代
代名詞

代名詞

ミリ語の代名詞は

 指示代名詞
 人称代名詞
 人称所有代名詞
 関係代名詞
 がある。
関係代名詞については関係詞で述べる。

指示代名詞

現場にあるものや文脈・記憶の中のものを指して用いる代名詞である。
これは名詞に対して前置して修飾する。(bo toro 「ある日」)
指示代名詞はすべて三人称として扱われる。
不定不可視
単数boisaszia
複数bomismuasumziam
単数の複数形にふつうの名詞のルールを適用することもできる。(boom,isim)
不定は「ある〜」
近指示は「この〜,その〜」(見える or 記憶にはっきりしている。)
遠指示は「あの〜」(見える or 記憶にはっきりしている。)
不可示は「その〜,あの〜」(見えない or 記憶が曖昧である。)
 近指示・遠指示は時間の離れている程度も表す。例.あの時=as ho、その時 iz ho
 文脈の中に登場せず、両者がお互いによく知っているようなものや、両者ともによく認知できないものなどはzyaであらわされる。
そのようなことをazと表すと、「そんなこと何時言った?」とか「どこにあるの?」という感じになる。

人称代名詞

一人称男性一人称女性二人称三人称男性三人称女性
単数ni,u,oloni,nulo,fota,uakehu
複数nim,olenih,nule,fetam,uaekehhum
単数の複数形にふつうの名詞のルールを適用することもできる。(niim,taam)
一人称男性女性は話し手の性別で区別される。
一人称複数男性と複数女性についても、その集団の構成が男女どれだけかにかかわらず、話し手の性別に依存する。
三人称男性女性は代詞が指す人の性別で区別 当然だけども。
上の表において各枠の一番左のが基本的に使われる。
↓そうでない場合。
u,olo,oleは子供っぽい。成人男性はni,nimを使う
nulo,nuleは子供っぽく、第二次性徴より後には使われない。
fo,feは若い女性が使う。20代ぐらいまで。 ただし、その集団に男性がいる場合は使わない。
ua,uaeは親しい仲間内でしか使わない。

人称所有代名詞

所有代名詞は物+mi+人で「人の物」を表すが、人称所有代名詞というものもある。
これは名詞に対して後置して修飾する。形容詞として分類されることもあるが、語尾がiかiiでないので代名詞とされることが多い。
一人称二人称三人称男性三人称女性
単数fija,olum,nilo,fimotaja,uamokejahuja
複数ove,olem,nele,femotama,uemokemahuma
一人称は人称代名詞の要領で話しての性別に依存。
各枠の一番左のが基本的に使われる。
olum,olemは子供っぽい。男の子。成人男性はni,nimを使う
nilo,neleは子供っぽい。女の子。第二次性徴より後には使われない。
fimo,femoは若い女性が使う。20代ぐらいまで。
uamo,uemoは親しい仲間内でしか使わない。